「有料サイトの未納料金があります。本日中にご連絡を」というメールやSMS。 あるいは、サイトのボタンを押しただけで「ご登録ありがとうございます。料金は◯円です」と表示される画面——。 これらは「架空請求」「ワンクリック詐欺」と呼ばれる手口です。 不安をあおってお金や個人情報をだまし取ろうとしますが、身に覚えのない請求は、基本的に支払う必要はありません。正しい対処法を整理します。
架空請求・ワンクリック詐欺とは
架空請求は、利用していないサービスの料金を、メール・SMS・はがきなどで一方的に請求してくる手口です。ワンクリック詐欺は、ウェブサイトの画像やボタンを押しただけで 「契約完了」「料金が発生しました」と表示し、あわてさせてお金を払わせようとするものです。 どちらも「不安・あせり」を利用して、相手から連絡させたり支払わせたりするのが狙いです。
手口①|「未払い」「法的手続き」で不安と緊急性をあおる
「未納料金があります」「本日中に連絡がなければ法的手続きに移行します」 「差し押さえ」など、強い言葉で不安をあおり、急いで連絡・支払いをさせようとします。 本物の請求が、いきなりメールやSMSだけで「今日中に」と迫ることは通常ありません。
手口②|実在の企業・公的機関をかたる(SMS・メール)
大手通販サイト、宅配業者、携帯会社、公的機関などの名前をかたったSMSやメールで、 本物そっくりの偽サイトに誘導することがあります(フィッシング)。メールやSMSのリンクは安易に開かないこと。 本物か確認したいときは、リンクからではなく公式アプリや公式サイトを自分で開いて確かめましょう。
手口③|連絡させて個人情報・電子マネーを要求
記載された番号に電話させ、名前・住所・口座などの個人情報を聞き出したり、 「コンビニで電子マネーを買って番号を教えて」と支払いを求めたりします。電子マネー(プリペイドカード)の番号を教えさせる支払いは、詐欺の典型です。絶対に応じないでください。
手口④|「あなたの情報を記録した」と脅す
ワンクリック詐欺では「あなたのIPアドレス・端末情報を登録しました」などと表示し、 個人が特定されたかのように思わせて脅します。 しかし、こうした情報だけで個人の名前や住所が相手に分かるわけではありません。表示に動揺しないことが大切です。
身に覚えのない請求は「払わない・連絡しない・リンクを開かない」
ワンクリック詐欺では、ボタンを一度押しただけで正式な契約が成立することは基本的にありません(料金や契約内容の確認画面なしに契約させることは、法律上も認められていません)。 身に覚えのない請求は、あわてて連絡したり支払ったりしないことが何より大切です。 相手に連絡すると「この番号は生きている」と分かり、しつこい請求につながります。無視する・リンクを開かない・個人情報を入力しないを徹底しましょう。
正しい対処法
- 身に覚えのない請求は無視する(相手に連絡しない)
- メール・SMSのリンクは開かない。公式は自分で検索・公式アプリから確認
- 電子マネーの番号を教える支払いには絶対に応じない
- 画面が消えない・不安なときは、スクリーンショットを残して相談する
- すでに連絡・支払いをしてしまったら、早めに消費生活センターへ
まとめ|あわてて動かないことが最大の防御
- 架空請求・ワンクリック詐欺は不安をあおってお金を出させる手口
- ボタンを押しただけで契約は基本成立しない。身に覚えのない請求は払わない
- 連絡しない・リンクを開かない・個人情報や電子マネー番号を渡さない
- 不安なときは一人で悩まず消費生活センター(188)に相談
判断に迷ったら相談を
「これは本物の請求?」「連絡してしまった」と不安なときは、消費生活センター(電話「188」)に相談できます。 詐欺や脅しの疑いがある場合は警察相談専用電話「#9110」へ。 支払ってしまった場合も、早く相談するほど対応の選択肢が広がります。あわてず、まず相談しましょう。