「アフィリエイトで稼ぐサポートをします」「AIの競馬予想ソフトで儲かります」—— こうした副業・投資の勧誘で、費用を消費者金融から借りるよう指示される被害が、 国民生活センターに繰り返し報告されています。 「すぐに元が取れる」という言葉を信じて借金をしても、実際には儲けは出ず、高額な借金だけが手元に残るというケースです。手口と対処法を中立的に整理しました。
手口の全体像|「借りてでも」を勧める副業・投資業者
ネット広告やSNS、副業を探して見つけたサイトなどから業者に登録すると、 「今だけ」「簡単に稼げる」などとサポートコースや投資商品を勧められます。 費用を支払う余裕がないと伝えても、「消費者金融で借りればすぐに払える」「すぐに元が取れるから大丈夫」と借り入れを勧められ、その通りに借金をしてしまう、という流れです。
相談事例(国民生活センター公表)
- アフィリエイトのサポートコースを勧められ、画面共有アプリで業者と画面を見ながら、その日のうちに合計450万円を借り入れた
- AIの競馬予想ソフトの代金を消費者金融で借りるよう案内され、合計100万円を借りて個人名義の口座に振り込んだ
- 「FX投資で儲かる」という業者に約150万円を借金するよう言われ、指定口座に振り込んだが出金できず、消費者金融には自分で返済することになった
特に注意したい3つのポイント
①複数の貸金業者から次々に借りさせる
近年目立っているのが、1社ではなく複数の貸金業者から短期間のうちに次々と借り入れさせる手口です。 年収を大幅に超える金額まで借りさせられてしまうケースがあり、 国民生活センターは特に20歳代以下の若年層からの相談が多いと注意を呼びかけています。
②遠隔操作アプリ・画面共有をさせられる
「説明のために必要」などと言われて遠隔操作アプリのインストールや画面共有を求められることがあります。 これにより、消費者金融の申し込み画面をリアルタイムで業者に見られながら借り入れ手続きを進めさせられる例も報告されています。
③借りたお金の返済義務は、あくまで自分が負う
業者から「すぐに返済できる」と言われて借り入れをした場合であっても、その借金を返す義務は借りた本人が負います。 副業や投資がうまくいかなかった、業者と連絡が取れなくなった、といった事情があっても、 貸金業者への返済義務はなくなりません。
「虚偽の申告」を指示されても、絶対に応じない
借り入れの審査を通すため、「借入目的は生活費と答えて」など虚偽の申告をするよう指示されることがあります。 これに応じることは、貸金業者との契約上のトラブルに発展するだけでなく、自分自身が不利な立場に置かれるリスクがあります。業者の指示であっても、虚偽の申告は絶対にしないでください。
勧誘を受けたときのチェックポイント
- 「簡単に稼げる」「すぐに元が取れる」という甘い言葉をうのみにしない
- 費用の支払いのために借金を勧められた時点で、いったん距離を置く
- 遠隔操作アプリのインストール・画面共有を求められても応じない
- すでに契約・借り入れをしてしまった場合も、一人で抱え込まず早めに相談する
まとめ|「借りてまで」勧められたら、まず立ち止まる
- 副業・投資のサポート費用等を「消費者金融で借りて」と勧められる被害が繰り返し報告されている
- 複数の貸金業者から次々に借りさせる手口があり、若年層の被害が目立つ
- 借りたお金の返済義務は自分自身にある。副業・投資の結果に関わらず返済は必要
- 遠隔操作・画面共有・虚偽申告の指示には応じない
- 不安に思ったら、契約前でも契約後でも消費生活センターに相談してよい
副業・投資の勧誘で困ったら
国民生活センターは、この手口について相談事例と注意喚起を公表しています。副業・投資の勧誘や借金について不安がある場合は、 最寄りの消費生活センター(局番なし「188」)に、 契約前でも契約後でも相談できます。