SNSやマッチングアプリで知り合った相手と、メッセージのやり取りを重ねるうちに親しくなり、 やがて投資や送金トラブルを理由にお金を求められる——これが「ロマンス詐欺」です。 「自分は大丈夫」と思っていても、毎日やさしい言葉をかけられるうちに信じ込んでしまうもの。 中高年の方も多く被害にあっています。典型的な手口と、お金と心を守る方法を中立的に整理します。
ロマンス詐欺とは
ロマンス詐欺は、恋愛や結婚をエサに相手を信用させ、最終的にお金をだまし取る手口です。 相手は会ったことのない人で、SNSやマッチングアプリ、ときにはゲームやSNSのDMから接触してきます。 時間をかけて関係を深めるため、被害者は「詐欺だなんて思わなかった」と気づくのが遅れがちです。
典型的な流れ
- ① SNS・アプリで知り合い、毎日のように甘い言葉で連絡を取り合う
- ② 「結婚したい」「あなただけ」と強い愛情をアピールし、信頼させる
- ③ 会おうとすると、もっともらしい理由で会えない(海外勤務・任務中など)
- ④ やがてお金の話に。「投資で増やそう」「トラブルでお金が必要」と求めてくる
手口①|「会えない理由」がある相手
相手はよく、海外駐在の軍人・医師・実業家・国際的な技師などを名乗ります。 「任務中」「海外にいる」などの理由で直接会うのを避け、ビデオ通話も応じないか、加工した映像でごまかします。 会えない相手との関係には、慎重になる必要があります。
手口②|写真やプロフィールは“借り物”
プロフィール写真は他人の写真を勝手に使っていることが多く、 魅力的な容姿や華やかな経歴で信用させます。 気になる写真は画像検索にかけると、別人の名前で出てくることもあります。
手口③|最後は必ず「お金」
どんなに優しくても、ロマンス詐欺は最終的に必ずお金を求めてきます。 「一緒に投資しよう」「送金トラブルで困っている」「会いに行く渡航費が必要」 「荷物を送ったが税関の手数料がいる」など、理由はさまざまですが、送金・暗号資産での支払いを求めてきます。
手口④|「投資型ロマンス詐欺」も増加
近年は、親しくなった相手から「必ず儲かる投資がある」と誘導されるパターンが増えています。 恋愛感情を利用して偽の投資サイトやアプリに入金させる手口で、SNS投資詐欺と組み合わさっています。 「あなたのために教える」という言葉でも、お金を入れさせる時点で危険です。
会ったことのない相手に「お金を送らない」
どんなに信頼していても、直接会ったことのない相手に送金・暗号資産での支払いは絶対にしないこと。 いったんお金を送ると、取り戻すのは非常に困難です。 「愛しているなら助けて」と情に訴えられても、お金の話が出たらいったん立ち止まり、家族や公的窓口に相談しましょう。 恥ずかしさから一人で抱え込むと、被害が大きくなりがちです。
身を守るためのポイント
- 会ったことのない相手からお金・投資の話が出たら詐欺を疑う
- 相手の写真を画像検索してみる(他人の写真の使い回しのことがある)
- ビデオ通話を避ける・直接会えない相手は要注意
- 暗号資産や海外送金など追跡しにくい方法での送金を求められたら危険
- 不安なときは一人で決めず、家族や窓口に相談する
まとめ|「愛情」と「お金の要求」は切り離して考える
- ロマンス詐欺は恋愛感情を利用して最後にお金を求める手口
- 会えない理由・借り物の写真・必ず出てくるお金の話がサイン
- 近年は投資へ誘導するタイプも増えている
- 会ったことのない相手に送金しない。お金の話が出たら相談を
「もしかして」と思ったら相談を
送金してしまった・送金を求められて不安なときは、一人で抱え込まず相談してください。 詐欺の疑いがある場合は警察相談専用電話「#9110」、 契約やお金のトラブルは消費生活センター(電話「188」)に相談できます。 早く動くほど、被害を抑えられる可能性が高まります。