「通販サイトで商品を注文したのに届かず、事業者と連絡が取れない」—— 海外に拠点があるとみられる悪質通販サイトのトラブルが、 国民生活センターの越境消費者センター(CCJ)に相次いで報告されています。 中にはフリマサイトの商品画像や説明文をそのまま流用した、見た目だけは自然なサイトもあります。 最新の手口と、購入前・購入後にできる対処法を整理しました。
「悪質通販サイト情報」とは
国民生活センターの越境消費者センター(CCJ)は、実際に寄せられた相談をもとに、 トラブルの多い通販サイトの情報を「悪質通販サイト情報」として継続的に公表・更新しています。 公表開始から2026年6月で2年が経ち、これまでに多数のサイトが掲載されています。
最近確認された手口
①フリマサイトの画像・文言を流用
悪質通販サイトの中には、フリマサイトなど他サイトに掲載されている商品画像や説明文をそのままコピーして使っているものが確認されています。 見た目が自然なぶん、公式のショップサイトと見分けがつきにくくなっています。
②コード決済の「個人送金機能」を悪用
〇〇ペイなどのコード決済サービスには、個人間のお金のやり取りに使う「送る」機能と、事業者への支払いに使う「支払う」機能があります。 悪質サイトの中には、この違いを悪用し、本来は個人間送金用の「送る」機能を使わせて、個人アカウント宛に支払わせる手口が確認されています。 「支払う」機能とは異なり、個人間送金は原則として返金や補償の対象になりにくい点に注意が必要です。
「返金手続きのため」とSNSでのやり取りを求められても応じない
トラブルになった際、「返金手続きをするため」とLINEなどのSNSのメッセージ機能でのやり取りを求められることがあります。 これに応じてしまうと、さらに個人情報を渡すことになったり、被害が広がったりする恐れがあります。 正規の販売サイトが、返金手続きのために個人のSNSアカウントでのやり取りを求めることは通常ありません。
購入前に確認したいポイント
- 通販サイト内の事業者情報・特定商取引法に基づく表記・支払い方法をよく確認する
- 国民生活センターの「悪質通販サイト情報」で、掲載されているサイトでないか確認する
- コード決済で支払う場合、「送る」ではなく「支払う」機能になっているか確認する
- 極端に安い価格、日本語が不自然な説明文には注意する
購入後にトラブルになったときの対処
- 注文確定前に見た「最終確認画面」などの表示をスクリーンショットで保存しておく
- 商品が届かないなどのトラブルがあった場合は、クレジットカード会社や決済事業者に相談する (不正な請求として対応してもらえる場合がある)
- LINE等での個別のやり取りに応じず、公的な窓口を通じて対応する
- 海外の事業者とみられるトラブルは、越境消費者センター(CCJ)に相談できる
まとめ|「見た目の自然さ」で信頼しない
- 悪質通販サイトには他サイトの画像・文言を流用した、見分けにくいものがある
- コード決済は「送る」と「支払う」の違いを意識し、事業者への支払いには「支払う」機能を使う
- 「返金のためSNSで連絡を」という誘導には応じない
- 購入前に「悪質通販サイト情報」で確認する習慣をつける
- トラブルになったら決済事業者や越境消費者センター(CCJ)に相談する
通販トラブルに気づいたら
悪質通販サイトの最新情報は、国民生活センターの発表情報で確認できます。海外拠点とみられる事業者とのトラブルは越境消費者センター(CCJ)、国内のトラブルは 最寄りの消費生活センター(局番なし「188」)に相談できます。