「投資は複利が大事」「アインシュタインが複利を“人類最大の発明”と呼んだ」—— そんな話を聞いたことはありませんか。 複利とは、ざっくり言うと「利息にさらに利息がついて、雪だるま式に増えていく」仕組みのことです。 ここではその力をやさしい例で解説し、あわせて借金の複利の怖さにも触れます。 なお本記事は一般的な情報の解説で、特定の商品をすすめたり投資判断を助言するものではありません。
複利とは?単利との違い
お金の増え方には「単利」と「複利」があります。
- 単利:最初の元本に対してだけ利息がつく。利息はそのつど受け取るイメージ。
- 複利:ついた利息を元本に組み入れ、「元本+利息」全体に次の利息がつく。利息が利息を生む。
最初は小さな差ですが、時間が経つほど複利の方がぐんぐん差を広げていきます。
数字で見る「雪だるま式」の差
たとえば、100万円が毎年5%ずつ増えると仮定した場合のイメージです(あくまで一定の利率で増えたと仮定した試算)。
- 単利(毎年5万円ずつ):10年後は約150万円、30年後は約250万円
- 複利(利息も再投資):10年後は約163万円、30年後は約432万円
同じ「年5%」でも、30年という時間がたつと結果に大きな差が出ます。 これが複利の力で、「時間」が最大の味方になる理由です。
「72の法則」でざっくり計算
お金が約2倍になるまでの年数は、「72 ÷ 利率(%)」でおおよそ見積もれます。
- 年3%なら:72 ÷ 3 = 約24年で2倍
- 年6%なら:72 ÷ 6 = 約12年で2倍
利率が高いほど、また続ける年数が長いほど、複利の効果は大きくなります。 「早く始めるほど有利」と言われるのは、複利が働く時間を長く確保できるからです。
複利は「借金」では逆に牙をむく
複利は増やすときは味方ですが、借金では逆に“敵”になります。 リボ払い・カードローン・キャッシングなどは、利息に利息がついて雪だるま式に膨らむのが怖いところ。 年15%前後の高い金利では、返済が利息の支払いに追われ、元金がなかなか減らない状態に陥りがちです。 「複利を味方につける」と同時に、高金利の借金は早く減らす・作らないことがとても大切です。
複利を活かすときの注意点
- 投資の複利は「保証」ではない:上の試算は一定の利率を仮定したもので、実際の運用は値動きがあり、元本割れの可能性もあります
- 時間をかけることが前提:複利の効果は後半ほど大きくなるため、短期では実感しにくい
- 途中で取り崩すと効果が薄れる:利息を再投資し続けるからこそ複利が働く
- だからこそ、無理のない金額で長く続けられる形にすることが大切(積立投資と相性が良い)
まとめ|「時間」と「複利」を味方に、借金の複利は避ける
- 複利は利息が利息を生み、雪だるま式に増える仕組み
- 時間が長いほど効果が大きく、「早く始めるほど有利」
- 「72 ÷ 利率」で2倍になる年数をざっくり把握できる
- 投資の複利は保証ではない。高金利の借金(リボ等)の複利はむしろ避ける
お金の不安や借金の悩みがあるときは
本記事は一般的な情報の解説で、特定の商品の勧誘や投資助言ではありません。 実際の運用は値動きがあり、試算どおりにはいきません。 借金の返済が苦しいときや、家計の見直しに迷うときは、一人で抱え込まず、 最寄りの消費生活センター(電話「188」)や、中立的な立場のファイナンシャル・プランナーに相談してみましょう。