「利用した覚えのないキャッシュレス決済サービスを通じて、銀行口座からお金が引き出されていた」—— こうした不正出金の仕組みは、2020年に発覚した大手キャリアの決済サービスをめぐる事件をきっかけに広く知られるようになりました。 金融庁・消費者庁・警察庁が今も注意を呼びかけているこの手口と、 被害に気づくための習慣を整理しました。
何が起きたのか|手口の仕組み
キャッシュレス決済サービスの中には、銀行口座と連携してチャージ(入金)できるものがあります。 この口座連携時の本人確認が不十分なサービスが悪用され、第三者が他人名義の銀行口座情報を登録し、チャージという形で口座から不正にお金を引き出すという被害が2020年に相次いで発覚しました。 メールアドレスだけで決済アカウントを作成できてしまうなど、サービス側の本人確認の甘さが問題視されました。
「利用していないサービス」でも被害に遭う可能性がある
この手口の怖さは、自分自身がそのキャッシュレス決済サービスを一度も使ったことがなくても、 口座番号・暗証番号などの情報さえ流出していれば被害に遭い得る点です。 「使っていないサービスだから関係ない」とは言い切れません。
金融庁・消費者庁・警察庁からの呼びかけ
- ご自身の銀行口座に不審な取引がないか、利用明細を定期的に確認する
- 口座情報(口座番号・暗証番号など)の管理に注意する
- 身に覚えのない取引があった場合は、取引先の銀行、または利用明細に記載されているキャッシュレス決済サービスの事業者に相談する
被害を防ぐ・早期に気づくための習慣
- 銀行アプリやネットバンキングで、定期的に利用明細を確認する (紙の通帳だけに頼らず、こまめに確認できる環境を整える)
- 銀行口座の暗証番号は他のサービスと使い回さない
- キャッシュレス決済サービスに銀行口座を連携する際は、本人確認の仕組みがしっかりしたサービスかどうかを確認する
- 身に覚えのない引き落としを見つけたら、すぐに銀行または決済事業者に連絡する
まとめ|「明細確認」が一番の防御
- キャッシュレス決済サービスの本人確認の甘さを突いた不正出金の手口がある
- 利用していないサービスでも、口座情報が流出していれば被害に遭う可能性がある
- 銀行口座の利用明細を定期的に確認する習慣が、被害の早期発見につながる
- 身に覚えのない取引を見つけたら、すぐに銀行または決済事業者に相談する
身に覚えのない取引に気づいたら
この手口については、消費者庁・金融庁・警察庁の注意喚起で詳しく紹介されています。 身に覚えのない取引を見つけたときは、取引先の銀行にすぐ連絡するとともに、 最寄りの消費生活センター(局番なし「188」)にも相談できます。